シン・ゴジラ初回鑑賞の感想(ネタバレ)

ブログを作ったものの、やっぱり80日くらい放置になってしまって、

つくづく自分は継続することが苦手なのだと思い知らされる。

が、

今回ばかりはちゃんと感想を書き記して置かなければ!

しかも今!このタイミングで!と思ってキーボードに向かい合っている。

 

シン・ゴジラ

 

みました。

 

 

これは一回目をみた段階の感想の羅列です。

たぶん複数回みたり、色々な立場の人たちの詳細な考察が出てくればまた違う感想が出てくると思うけれども、とりあえず今自分が持った気持ちを残しておきます。

 読みづらくて申し訳ない。

ブログ用の長文を書く訓練は今後やっていきます。

 

ネタバレ有!!(超重要)

見に行ってない人はとりあえず映画館に行ってきてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

ほんとにネタバレだからね!?

上映後疲れちゃって、パンフレットを買いに行かなかったことを後悔している。

 

 

 

 

 

ゴジラは人類の味方じゃなかった

ゴジラシリーズに関して自分は全く無知だけれど、

モスラとかと共闘してキングギドラと戦っていたような印象があるんだけども、

シン・ゴジラゴジラは完全に人類の敵。

敵という呼び名はふさわしくないと思うけれど、とりあえず人類との共存は無理、対話も無理って感じの存在だった。

特にあの、第二形態が気持ち悪すぎませんか?

亀?爬虫類?ってかんじだけど、とにかくあの形態に関する生理的嫌悪がやばかった。

謎の体液を振りまきながら、ひたすら北上を続けるゴジラ

嫌すぎ。

自分の知ってる二足歩行の恐竜みたいな姿と全然違うので

『ひょっとしたらこれゴジラじゃなくって、別のクリーチャーで、これからゴジラがこいつを退治してくれる展開なんじゃないの?』

って思った。

全然違った。あれが進化して我々のよく知る姿になるのであった。

 

 

シン・ゴジラは怪獣映画ではない

怪獣が暴れまわって街をぶっ壊してまわる映画なのは間違いない。

でもゴジラと同じくらい際立つのは、ゴジラという未曾有の危機、前例のない自体に対応する日本政府の役人たちの姿だ。

延々と会議シーンが挟まれて、対応をどうするか、有識者の見解はどうなのか、会見を開くための承認を取らなきゃいけないとか、そんな姿ばっかり。

何か一つ行動を起こすために、上司の承認を取って、その確認が取れてから動く。

あの映画に登場しただれも、独断先行しない。

出世は関係ないから自由にやれと言われても、実際行動を起こすときには上司の許可を取る。上司もその上司の許可を取る。

最終的な決定を下すのはずっと上の上司だ。

少しもどかしい。

でもそのもどかしい感じが、とても日本社会である。

これは怪獣映画ではなく、会議映画で、ゴジラという自体に対してどのように日本のシステムは機能するのかという災害時の対応映画だと感じた。

 

 

・無人在来線爆弾

色々武器が出てきたけど言いたいことはとりあえず、これ。

無人在来線爆弾は最高。

私は東京都民な訳だが、自分たちが普段使ってる電車が重要な武器として扱われることに大変興奮した。

自衛隊がバンバン投入してきた、おそらく最新式の戦車や、ヘリコプターなんかよりもずっと。

怪獣にビルを壊して欲しいオーナーの気持ちがすごく分かった。

やっぱゴジラは怪獣映画ですわ!

 

 

 

 ・防災と、国防と、法律の話

わたしは、この映画が改憲だとか自衛隊のあり方だとかの議論が熱い時代に、しかも東京都知事選挙の投票日の直前に公開されたのは非常に大きい意味を持っていると思う。

 

最初に前置きをしておきたいのですが、私は政治的に特に強い意見や関心や主張があるわけではありません。

どこか特定の団体と関係があるわけでもありません。

日本の現状に不満は超あるけど(格差の問題とか、将来的な不安とかさ…)選挙で何かが変わるとはもう到底信じられない、でも投票には行く、本当は誰も支持したくないけど、一生懸命考えて誰かの名前を書いて投票箱に入れて帰ってくるってレベルの。

それくらいの関心度の人間です。

 

 

と。たくさん前置きをしたところで、改めて。

 

 

この映画が、日本の政治の在り方が問われているこの時期に公開されたのは非常に大きい意味を持っていると思います。

特に国防、とか自衛隊に関して。

 

 

ゴジラの存在を前にして、日本の自衛隊は全く無力だった。

総理大臣の許可がなければ、機銃一発撃てなかった。

初めてゴジラに有効だったと思える攻撃はアメリカ軍保有の対地下用のミサイルだった。

あれを見ちゃうと、『日本の国土防衛の為にもっと強い武装が必要だ。明確な危険が目の前にあるのに、銃一発撃てないのはどうなのか。もっと早く応戦できるようにするべきじゃないのか』って思ってしまう。

もしあの初上陸の、まだ生物として未熟だった時にゴジラを仕留められていたら、被害はずっと小さくなっていただろう。

 

でもその一方で、簡単に攻撃ができるようになることは危険じゃないのか?とも思う。

大杉漣総理(仮)は、最初ゴジラが品川に上陸したとき、民間人がいるからって攻撃を中止した。

それくらい慎重だったのに、二度目にゴジラが来たときには、ほとんど躊躇うことなく全武器の使用を許可した。

一度抑制が外れると、人間は無制限に暴力を行ってしまうから、武力にはなるべく厳重に鍵をかけておいたほうがいいのかもしれない。

今回相手はゴジラという超人的生物だけど、これが生身の人間とか、どこかの国相手に向く可能性は十分にあるよな。と。

 

もしこの映画が、先の参院選の前に公開されていたら、その結果は少しだけ変わったような気がしてしまう。

自衛隊を、武力をどういう風に保有するのか。

自分の中で答えはでない。

難しいね。

 

それにしても、作中の東京都知事は結構有能そうな感じでうらやましかった。

 

 

 

 

ゴジラとの決着の付け方

『体内に直接凝固剤を投入』

っていうから、てっきり口にミサイルでもぶち込むのかとおもった。

全然違った。

この辺皆さんはどのように想像していたのか知りたい。

(ちなみに私の同行者も『最後は爆弾突っ込むのかと思っていた。でも大量の液体を投入する爆弾なんて作れるのかと疑問に思っていた。』そうです)

 

足場を崩して動きを止めて、そこにポンプ車で凝固剤を流しこむ。

それまでにゴジラ凍結作戦として何度も議論には登場していたけれども、実際画になると超地味。

でも、ものすごい説得力。

そうだよな、たぶん現実でもこうなるはずだ。

その場の、今そこに危機を切り抜けるのは、一発のミサイルでもなく、極秘裏に開発されていた汎用人型決戦兵器でもなく、どこにでもある日常的な道具をかき集めた地味で、でも無数の人間たちの行動の集合体であった。

だいたいミサイルを口の中に命中させて怪獣を倒すっていうのは、ものすごくカタルシスがあるだろうけど、そんな展開にしたら、それまで描いてきたリアルな日本社会の説得力は崩れ落ちるよな。

もしこれハリウッドが作ったらミサイルオチになったんだろうか。

パシリムはほぼミサイルオチみたいなかんじだよね。

その答えが見られるのは『超人的な力が人類に対して侵攻してくる』ジャンルの映画インデペンデンス・デイ見なきゃ!

 

・スクラップ・アンド・ビルド

スクラップアンドビルド - Wikipedia

これがものすごく重要なキーワードだと思っているのですけど、

『結局日本人は戦争だとか、大きな災害だとかにぶち当たって、

それまでの体制が全部破壊し焼き尽くされないと、なにも変わることはできない』

って事実を、私はゴジラに突き付けられたと思っていますよ。

 

 

 

・とりあえず

初回感想はこのような感じです。

思いついたままに書いたとは言え読みづらい(長文を書く訓練が必要だ)

今後2回目は絶対見ると思うけれど、できれば立川シネマシティにいって爆音上映を見たい。

あと混みすぎていて買えなかったパンフレットを買いに行きたい。

 

賛否両論あるらしいけど、私はすごく楽しめたし、

すごいものをありがとう庵野監督!!

エヴァもよろしくな!!